その先に見えるクラシック

ＧIに昇格して４年目となるホープフルＳだが、２年連続でダービー馬を輩出したどころか、三冠馬まで送り出したのだから、勝てばクラシックの最有力候補となることは間違いない。対する朝日杯ＦＳも昨年勝ったのはサリオスなのだから、けっしてレベルが低下しているわけではないのだが、勝ち馬のスケールの大きさという点では、今後も差が開いて行きそうだ。

そう考えると、現時点での完成度よりも優先すべきなのが、この中で最もクラシック向きと思える馬を探す作業。結論はランドオブリバティだ。過去２戦は先行して押し切る形の競馬だったが、ディープインパクト産駒なら、ある程度脚をタメて瞬発力を生かす競馬ができるはず。性能の違いに任せての２連勝は、器の大きさの裏付けであろう。ひとつだけ不安があるとすれば、いつしか３０代となりながらいまだ中央でのＧI勝ちがない鞍上。先日引退したアーモンドアイでは追い切りでしかチャンスを貰えなかったが、ここは大きなチャンスを貰ったはずだ。自らの代表馬となり得るだけの馬で、まずはここで第一歩を記してほしい。