「舞台好転で圧倒を！」

まぁ…不器用である。
胴長の体型でトビも大きいということもあり同馬は全く持って機敏に動けない。
この辺りが昨秋の秋華賞や前走のマーメイドSでも不利を受けることとなった、そもそもの要因と言えよう。
確かに運も悪かったかもしれない。
とはいえ、並みの機動力を備えていれば、あそこまで酷い惨事とはなるまい。
結局、この低い機動性からくる立ち回りの下手さが、この馬のせっかくの高い身体能力の足を引っ張り続けているのだ。

だからこそ、ここが最大の狙い目である。
何と言っても舞台設定が良い。
長々と向こう正面があって、コーナーは2つだけ、その後には日本一の長い直線まで待ち構えている。
おそらく、これだけシンプルな作りで限りなく器用さを要求されないコースなど中々あるまい。
ここが舞台なら、さすがの同馬でも久しぶりに能力全開で動けるのではないか。
スムーズさを欠いたＧ１秋華賞でも僅差なら、3走前の中山牝馬Sでも高いパフォーマンスを見せたように、根本的なポテンシャルの高さを疑う余地はないのである。

舞台好転で圧倒を期待。
ストーリア◎