勝ちに行ったら負け

長い長い新潟外回りの直線では、どれだけ追い出しを我慢できるかがジョッキーにとってのテーマとなる。もちろん馬の力が拮抗している場合に限ることだが、先に勝ちに動いてしまうと、遅れて追い出した馬にゴール前で捕まってしまうケースが多い。

ここは上位人気を占める馬たちが、いずれもある程度好位のポジションで運んで、直線で並んで叩き合うシーンが予想される。ただ、それを前に見て、有力馬たちよりもワンテンポ仕掛けを遅らせて追い出すことができれば、まとめて面倒を見ても不思議はない。その期待を、◎ルージュエクレールに託してみたい。

ここまで９戦８連対と底を見せていない馬であり、相手関係を振り返ってみても、３勝クラスはおろかオープンでも戦えるだけの能力はある。ここは昇級戦となるが、牝馬限定戦を勝ち上がっての牡馬相手となるだけに、鞍上もそこまで強気の競馬はしないであろう。前述したように好位で立ち回る人気どころを前に見ながら、それらの追い出しを待ってからＧＯサインを出す競馬で、頭まであると見た。