世界レベルのダート血統

一昨年のＢＣディスタフで、日本調教馬としては史上初となる海外でのダート国際ＧI制覇を成し遂げたマルシュロレーヌ。そして記憶に新しい今年のドバイワールドカップでは、ウシュバテソーロが世界最高峰の座を極め、産駒のダート適性を世界にアピールしたオルフェーヴル。父ステイゴールド同様に自身もまた、競走馬として馬格に恵まれたわけではなかったが、５００キロを優に超えるウシュバテソーロを輩出したあたりが血統の面白いところだ。

◎オーソリティが、初ダートであることを理由に買い控えられるといすれば、オルフェーヴル産駒にとって失礼な話だろう。おまけに、ウシュバテソーロと同じように父を大きく上回る馬格を誇っているのなら、ここで何ら割り引く必要はなかろう。

デビューから３度目の骨折による長期のブランク明けとなる点も、当初予定していたエプソムＣから状態を見てここに切り替えたものであり、調整自体は念入りだ。陣営も納得の行く状態に仕上げての出走となるのに加えて、入厩先の函館でダート調教も試しているのなら、アッサリのシーンまであるはずだ。