馬券圏内は安泰と見て

大沼SとマリーンSを１分４３秒台の好時計で連勝。ブリンカー着用の効果が明確に出ており、小回りコースへと舞台が替わったことで真価を発揮したペプチドナイル。

後続に影も踏ませずに快勝した前走の内容も濃いが、２走前の方が強さを実感するにはわかりやすいか。序盤はハナを主張したが、向正面で他馬に来られて内の馬にハナを譲るなど決してスムーズとは言えない流れの中、３コーナー過ぎからもう一度主導権を奪いに行って後続を３馬身抑えて勝ち切った大沼Sは圧巻の一言。

その大沼Sで跨っていた富田騎手もチグハグなレース運びだったことを認めており、今回は自信を持って競馬に臨むはず。３連勝で初の重賞タイトルも夢ではない。

相手筆頭にはタイセイサムソンを推す。とにかく中間の動きが良いということもあるが、陣営の寄せる期待値の高さもある。

元々、夏場に強くない馬だが、ここまでの調整は非常にうまくいっているという。「中間はソフトな仕上げを心掛けていますが、しっかり負荷をかけていますし直前の追い切りは持ったままで好時計と体調は申し分ありません。週末の雨で脚抜きが良くなるのもこの馬にはいいですよ」と現地で携わっている河崎厩務員はかなり色気を持っている。

この２頭で決まる決着を本線として、手広く流したい。