まだチャンスはある！

距離やメンバーのみならず、７歳という年齢を考えても、待望のＧI制覇のラストチャンスと見て◎を打ったヒシイグアスの大阪杯。結果はＧI５戦目にして初めて掲示板を外す７着だったが、出走間隔を詰めて順調に使えたことが馬体減という形で裏目に出てしまったもので、明らかに本来の走りができなかった形だ。

昨年の宝塚記念でイクイノックスの２着と激走した直後に重篤な熱中症となって生死の境を彷徨ったように、けっして夏場に強い体質ではなく、これまでも７～９月の出走は一度もない馬。ただ、今回は少しでも涼しい函館で調整ができたことで、過去の休み明け同様に久々でもパフォーマンスの質が落ちることはなく、リフレッシュの効果で間違いなく大阪杯以上の状態で臨めるはず。ならば、まだＧIタイトルの望みもある。

秋の天皇賞、もしくは前回はアタマ差２着に泣いた２度目の香港カップあたりが、その絶好機となるだろうが、その前に済ませておかねばならないことは、改めてＧI級の能力を示しておくこと。そのためにも、ここは負けられない一戦であり、大阪杯の借りもここで返してもらおうではないか。