餌は撒いた

昨年12番人気のミッキーブリランテを本命にして的中できたゲンの良いレース。平穏な決着がそうは多くないハンデ戦。上下差が最大8キロもあるのなら予想ファクターとして重要視する手はあるだろう。

生粋の逃げ馬気質である◎グラニットの評価を決める際、一番重んじなくてはならないのは条件が整っているかどうか。追われる立場は常に大敗と隣り合わせの状況でもあり、こういった典型的な逃げ馬にとって大事なのは負けを如何に割り切れるかだと思っている。

敗れた前走のラジオNIKKEI賞では出脚から本物ではなくハナを切るまでにかなり脚を使わされたし、ペースもそこまで上げずの逃げになり、結局は先行内目の馬が残る前残り決着。後ろに脚を使わせてナンボのキャラだけに、ペース配分も自身にとって良いものではなかった。見る限りは失速というより伸び負けの敗戦であり、ならぱグラニットの評価を下げるには至らない、という見解だ。

今回はリフレッシュ効果が見込め、京成杯AHにしては珍しいレベルの少頭数で単騎逃げ濃厚のメンバー構成、更には51キロの軽ハンデと開幕週の綺麗な馬場、雨の影響が残ったとて、道悪適性もスプリングSで証明済みであり、あらゆるバイアスが今回はグラニットに傾くと言っていい。個人的にはここで狙わずしてどこで狙うくらいの気持ちでいる。

常々言ってきたことだが、逃げ馬の敗戦は穴的中への撒き餌。日和らず思い切りよく逃げてこそ、結果は伴ってくる。頼むぜ純次！