スケールアップ

◎はブライトジュエリーとした。

３月の遅いデビュー戦で既走馬を相手に目の覚めるような直線一気を決め、続くオークストライアルのフローラＳでも出走権には届かなかったが３着と好走。ただ、開幕週の前有利の馬場を見越して初戦よりも前で運んだものの、結果的にはもっと前にいた馬を捕らえられなった形であり、今回も人気の一角となっている２着馬ソーダズリングとの差もポジション取りの差だけであった。むしろキャリア１戦で臨んだことを考えれば、それ以上の才能を示したとすら言える。

自己条件からの再出発となった前走は、直線半ばで馬群を割って抜け出してからソラを使った印象を受けたが、後続が迫るとその分だけ伸びた形で、着差こそ大きくは開かなかったが完勝と言える内容。２戦目よりもさらに前の位置で競馬ができたという点でも大きな収穫があった。

ただ、ここでもまた巧く流れに乗って立ち回れば、と言いたいところだが、やはりどうしても忘れられないのがデビュー戦で見せた豪脚で、ある程度ジックリと構えて、末脚を生かす競馬の方が合っている印象も受ける。前で運びたい馬も揃っており、外枠を引いたことで無理にポジションを取りに行かずに、自分のペースで運ぶ形であれば、必然的にそういう競馬になるはず。ここ２戦よりももうワンランク、スケールアップした脚に期待したい。