再戦を制するのは？

中山の2200メートルはロングスパート戦になりやすく、切れ味よりも持続力を求められます。中山競馬場で開催された過去9年では上がり最速馬が【4.1.2.5】に対して4位以下も5勝しているように前で器用に立ち回れるタイプにも警戒が必要です。

◎は無難にソールオリエンスとしました。ダービーは向こう正面から3コーナーにかけてタスティエーラに蓋をされる形で仕掛けが僅かに遅れたように映りました。ダミアン・レーン騎手の巧さが光ったレースであり、ソールオリエンスの強さも改めて示したといえるでしょう。追切りに跨った横山武史騎手も「きれいな成長曲線を描いている」とかなり好感触であることが伝わってきました。皐月賞のようにあまりにも後方からだと届かない可能性もありますが、流れに乗れれば脚力の違いを見せる可能性は高そうです。

〇レーベンスティールは2走前の1勝クラスのラスト2ハロンが10.8-10.9という滅多に見られないラップでした。ラジオNIKKEI賞は小回りが向かないのではないかと思っていましたが、後手を引いたことで不安が的中してしまいました。とはいえ、デビュー戦でソールオリエンスとクビ差だったのは伊達ではない実績を残してきました。距離延長に課題はありますが、ポテンシャルではヒケを取らず、内枠を生かせれば逆転は十分にあると思います。

▲シャザーンは父母ともに晩成傾向なので春のクラシックは軽視しましたが、秋以降は警戒が必要でしょう。まだ本格化は先かも知れませんが、母クイーンズリングは重賞4勝と有馬記念2着はすべて非根幹距離でした。2200メートルのすみれＳを勝っていますし、ソールオリエンスとの差は詰まってもいいでしょう。

注 キングズレインの春は熱発の影響が尾を引いて毎日杯では大敗でしたが、前走はラスト5ハロンすべて11秒台という持続力勝負を制しました。ダービーより走破時計、上がりでは見劣ることや、どちらかというと菊花賞で狙いたい馬なので4番手の評価にしましたが、中山の2200メートルという条件は合いそうです。手塚厩舎の親子丼があるかも知れません。

以下、レベルの高い共同通信杯組で前走が勝ちに等しい内容だったウインオーディン、前走は勝ち馬より内容が濃かったセブンマジシャン、コース実績のあるドゥラエレーデまでを押えます。