舞台替わりで！

今年のオールカマーは例年よりもメンバーが揃った印象です。どの馬からでも入れるくらい目移りしますが、最初にデータを確認しておきます。1番人気は【2.2.1.5】で少し頼りなく、好走ゾーンは3から7番人気の【5.6.7.32】です。年齢別では4歳【4.5.2.13】、5歳【5.3.6.37】で特に前走でＧ1を使っていた４から5歳に限ると【5.2.2.13】と信頼できる数字になっています。

◎ガイアフォースがマイラーズＣと安田記念でシュネルマイスターやソングラインと僅かに後れをとったのはマイル適性の差だと思います。キタサンブラック産駒はダートも含めて様々なタイプの産駒を輩出しているのでベストの条件はいまだ断言できないですが、母の父クロフネの代表産駒といえばクロノジェネシス、ヴェラアズール、レイパパレ、ノームコアなどです。これらの馬の実績からマイラーではなく、2000から2500メートル辺りが適性だと考えるべきです。実際、キャリアの中でベストパフォーマンスは58.0-58.6で後続を置き去りにした国東特別（1勝クラス）と後に菊花賞をレコードで制するアスクビクターモアを捻じ伏せたセントライト記念です。走破時計2分11秒8は翌週にジェラルディーナが勝ったオールカマーより0.9秒も速いものでした。同じ舞台のAJC杯はノースブリッジの5着でしたが、冬場の力のいる馬場が合わないということでしょう。週末は雨予報もありますが、数少ない野芝の中山で同じ時季に結果を出していることを重視しました。

〇タイトルホルダーは競走中止明けだけに割引は必要ですが、同じ距離の宝塚記念では1000メートル通過57秒6のハイペースを早め先頭で押し切っているので時計の速い今の中山の馬場は合っています。日経賞を連覇しているように中山コース、非根幹距離も得意としています。目一杯の仕上げではないようですが、マイペースで運べれば簡単にはとまらないのはファンのみなさんもご存知の通りです。今週からCコース替わりで内枠は有利になるので◎〇ともに枠順も味方につけました。

▲ローシャムパークは昨年のセントライト記念では離された3着でしたが、今年に入って4戦3勝と地力をつけているのでガイアフォースとの差は詰まっているはずです。2走前の内容なら速い時計の決着の方がパフォーマンスも上がると思います。3代母が名牝エアグルーヴでドゥラメンテやルーラーシップと同じ一族という血統背景も魅力です。

注ジェラルディーナの宝塚記念は結果的に早めに動く形がアダとなり、同じノーザンファーム生産のイクイノックスのアシストをすることになってしまいました。ゴール直前で失速したのは仕方なく、改めて能力の高さを示したと思います。

以下、好走条件に合致するゼッフィーロ、中山コースと相性がいいウインマリリン、展開がハマッたときのアラタとエヒトまでを押えます。