勢いそのままに

陣営は「あくまで胸を借りる立場」の姿勢を崩していないが、前走の勝利は非常に大きかったローシャムパークに期待。
前走の函館記念の勝利は個人的にかなり評価は高かった。というのも、能力的には足りてもローカル小回りは合わないと踏んでいたからだ。

ゲートの遅れはいつものこと、挽回できる二の脚があるのはこれまでの戦績が成績が示す通りだが、大型馬で飛びも大きいため函館のコース形態に対応できるイメージがどうしても湧かなかった。しかし、蓋を開けてみれば、すんなり中団に位置づけ早め進出から外を回して抜け出す圧巻の競馬。地力強化があるのはもちろんだが、体質などを考慮して陣営が大切に使い成長を促してきたことが実を結んだ結果だろう。

中山を走るのは昨年のセントライト記念以来、３歳時は中団につけても勝負所でスムーズに加速できないところがあり、他馬のエンジンが掛かってから自身が伸びてくる競馬がほとんどだった。昨年のセントライト記念でもそれは同じで、脚は使っているもののガイアフォースとアスクビクターモアには届かず３着止まりだった。しかし、前走の函館記念を見る限り、勝負所の反応が遅れるというイメージは捨てていいのではないか。

陣営のコメント通り「先を見据える意味でも試金石の１戦」には違いないだろうが、より良い景色を描く結果となることを期待したい。