待望の東京初勝利の可能性十分。

　前回はスタートしてから終始、口を割って鞍上が抑えるのに苦労するシーンが目につきましたが、実はその前のレースでも２角辺りでリキみが目に付き、浜中騎手がガッチリ手綱を抑えていました。
　菊花賞５着や札幌の長距離戦で勝ったことによりステイヤーの印象が強くなっていましたが、パドックでのチャカ付きなど諸々を踏まえて分析すると、距離適性は中距離にあると判断しました。
　３走前はゴールでコンマ７秒の急加速ラップでの決着を内から神がかり的なラチ沿い抜け出しを決めましたが、２走前では長い直線だったにも関わらず進路があかないまま脚を余しただけで、勝ち馬に匹敵する脚を使えていた可能性は十分にあったハズです。
　今回は後半５Ｆ、もしくはそれ以上の速い脚を要求されるロングスプリント決着になりそうな東京競馬場ですが、当日は水を含んだ馬場になる予定で当馬にとっては実績こそなくても恵みの雨となるでしょう。
　確かに今回と同じ条件で１分５７秒８の持ち時計はありますが、この時に勝ったジャックドールには１Ｆ１０秒台を含む緩みが全くないラップを刻まれて逃げ切られてしまい、特殊なペースだったことも影響しました。
　半年弱のレース間隔があるので、今回はより仕上がり具合が気になる所ですが、先月の１８日坂路単走から始まりウッド３頭併せを２本、先週に至っては大きく追走して６Ｆ７９秒７〜１Ｆ１１秒１と超抜の時計をマークしました。
　あとはパドックで気合いが乗りすぎてエキサイトせず抑えが利いていれば、待望の東京での勝ち鞍も夢ではないでしょう。