好仕上がりをアピール。

　「不完全燃焼です。悲しいです」ここ２走は横山武騎手から嘆きにも聞こえるレース後のコメントが印象的ですが、１Ｆ１０秒台の切れ味を引き出せる末脚が持ち味とはいえ、引っかかるリスクはゼロではなく馬群を捌ききれるか？が毎回カギとなります。
　従って、今年最も少ない頭数で臨める１２頭立てでの出走は、その馬群を捌くリスクを軽減してくれますし、４カ月半のブランクがあっても人気の中心になってしまうのは仕方ないでしょう。
　そして肝心の仕上がり具合ですが、控え目だった前回の調整とは一転して坂路で併せ馬２本を含む入念な乗り込み。
　最終追いに至っては抑え切れない程の手応えで１Ｆ１１秒９でしたが西村、森厩舎など開場１番やハロー開けの時計が出やすい時間帯で追い切ることがない高野厩舎だけに、この時計は数字以上に価値がありますし、前走以上の状態であることもアピールできました。
　あとは魔術師といわれるモレイラ騎手が、不利やアクシデントがなくエスコートしてくれることを信じたいです。