1/10(日)
中京
9R
渥美特別
芝
2000m
14:35
4歳上2勝クラス
ハンデ
情報
今度は決めるか
500 P
定年が近づく調教師と、新たな道を歩み始めたベテラン騎手の話
本文
9R渥美特別に出走するメイショウボサツ。
管理する西浦調教師は今年、2月一杯での定年が決まっている。引退が近づく厩舎だと、過去には管理馬が著しく減って、同じ馬がずっと在厩して使い倒されているような時代もあったが、西浦厩舎に関しては、そういうイメージは全くなく、しっかり間隔を空けて、ベストな条件を選んで出走させている印象だ。とはいえ、期待している馬を使う時などは、「良くなるのはこれからだね。俺が引退した後、この馬けっこう出世すると思うよ」などと、ポロリと本音を聞かせてくれる時もある。
このメイショウボサツも、昨年春にはクラシック出走を意識したローテを組んでいた程で、師の期待が大きな1頭。しかし、掛かり癖がネックとなって、重賞でいい結果をあげることはできなかった。昨年末に復帰する時、最初に調教師の口から出たのもその点で「今回は全然引っ掛からない。ホントに落ち着いていい雰囲気。稽古で普通にCWで乗れるようになっている。このまま競馬に迎えれば…」と言っていた。実際にレースでも折り合いはバッチリ。クビ差の2着とはいえ、能力を示す1戦だった。
一方で、その前走から手綱をとったのが柴山雄騎手。実は昨年12月から、エージェントとのコンビを解消し、自分自身で番組を管理するようになった。ボサツの依頼を受けたのは、まさにその直後ということもあり、レース翌週に話を聞いてみると「いやあー、勝ちたかった(笑)。でも、聞いていた通り、折り合いはバッチリでしたね。返し馬は慎重におろしましたけど、レースは全く問題ありませんでした。ただ、一旦、抜け出した時にソラを使ってしまって。俺が完全に遊ばれました(笑)。外から勝ち馬が来たらまた、伸びてましたからね。今度はそこも考えて乗りますよ」とのこと。
少々癖のある問題児が、4歳になり成長しているのは間違いないはず。もとより、中京は神戸新聞杯を除けば2着1着1着2着と、ほぼ完璧な戦績のコース。今度は決めてくれるはずだ。