連勝伸ばせる

フレーヴァードの前走は、出馬投票の木曜の午前中もまだ同じ週にあったセントライト記念とどちらを使うか決めかねていた。馬主サイドはセントライト記念、大竹師は自己条件を使いたがっていて、結果的に自己条件に回った。「トライアルだと多頭数のだったし、勝負所からのペースアップでガチガチに他馬もやってくるから、レース後の反動や競馬に嫌気がさしたりする可能性を捨てきれなかった。勝ち負けしても、菊花賞は距離的にどうかというのもあったし、自己条件を選んだ」と説明。実際、レースでは直線で前があくと一気に脚を使いあっという間に抜け出して最後は流す余裕すらあった。名より実を取りにいき、正解だったように思う。「放牧でリフレッシュできたし、暑い時季だと汗をびっしょりかいてしまって調整が難しい馬。今回は寒くなってきてそこを気にして良かったし、仕上がりは前走以上だよ。左回りで勝ち星がないのはたまたまだし、左右差もないから大丈夫。３戦３勝の２０００メートルなら」と師のトーンは非常に高かった。厩舎の看板馬だったルージュバックの２番仔で、大事に使われて素質が開花してきた。ここも一気に突破して、重賞戦線へと繋げたい。