中距離実績のある３頭から勝負

向正面と最後の直線で２回坂を上る当舞台は実際の距離以上にタフなコース設定。また、スタートから１コーナーまでの距離が短いため、外枠に入った馬は内に入れない可能性が高くなる。これらの点を念頭に置いて予想を組み立てたい。

本命はクラウンプライド。

昨年は２番手から早目先頭の競馬で２着。最後まで渋太く脚を使えており、このコースへの高い適性を示していた。その後は海外遠征で結果を出せなかったが、帰国初戦の帝王賞ではメイショウハリオ、テーオーケインズらと同斤量を背負って差のない競馬ができていた。確かな成長を示しており、その実力は既にトップレベルと並んだと言って良さそうだ。ここも立ち回り一つで勝ち負けが期待できる。

対抗はメイショウハリオ。

フェブラリーＳは落馬寸前のスタートとなりながらもコンマ６秒差に善戦。その後のかしわ記念、帝王賞も強い内容で快勝。能力だけで言えばここでも最上位だと考えられる。前走は休み明けだったことに加えて、10月から導入された大井の新しい砂が合わなかった様子。叩き良化型らしく一度使って状態面は上向いており、４角である程度前を射程圏にとらえた競馬ができれば、上位争いが期待できそうだ。

３番手評価はテーオーケインズ。

今年は勝ち切れずにいるが、帝王賞とＪＢＣクラシックの走りを見ればその力は健在。昨年は４着に敗れているレースだが、状態面が一息だったことに加えて、枠順も外目でそのまま外を回る形となった分のコンマ３秒差の敗戦。昨年よりも状態が良く、内目の好枠に入った今年は争覇圏の一頭と言える。

混戦模様で難解な一戦。ここは３頭を軸とした３連単で高配当を狙ってみたい。