一気に女王の座へ

アスコリピチェーノは、初戦時から黒岩師が期待していた馬だが、デビュー戦は「走るとは思っていたが、こちらが思っている以上にキレる脚を使えた。調教より実戦で更に良かった」と嬉しい誤算もあったようだ。これで自信を持ったのですぐ新潟２歳Sを目指したのだが、そこでも直線で一気に弾け重賞も楽勝。ここへも早めに栗東入りして予定通りのローテーションで、適度に間をあけつつ疲れを残さない使い方にも好感が持てる。「走りのバランスや馬体を見ても左右差はないし、右回りでも全く問題ない。外回りで直線が長い阪神のマイル戦も合うと思うし、逃げ・先行馬もいるから極端なスローペースでヨーイドンという競馬にもならないだろう。紛れも生じにくいと思うので、能力通り走れればここでも勝ち負けになるハズ」と期待は大きかった。２年前の当レースではラブリイユアアイズで２着し、今年のエリザベス女王杯でもルージュエヴァイユで２着とGIまでもう一歩のところまできている黒岩厩舎。チェルヴィニアやボンドガールの回避で勝機は更に上がった。割れた人気だが推せる材料が揃い、ここは勝負をかける。相手は◯▲注の３頭と思ったが、まだキャリアが浅い２歳戦で時に人気薄の激走もあるレースなので、馬連総流しもかけておく。