牡馬相手でも十分ツケ入る隙はあるハズ。

　デビュー戦ではスタート後に大きく外へヨレた上に、直線でも抜け出してから鞭を嫌がって右へ左へとヨレてロスが目につく内容。
　２着馬にも３／４馬身と着差も僅かだったこともあり一見地味には映りましたが、ラスト４Ｆが１１秒８〜１１秒７〜１１秒０〜１１秒０。
　同じ４Ｆ戦の決着だった前週の２勝クラスが
１１秒８〜１１秒５〜１０秒７〜１１秒３。
１０００ｍ通過も６０秒５と僅かコンマ１秒差、走破タイムもコンマ３秒差だったことからも、ほぼ遜色ないといえるモノでした。
　そして、この遜色ない２勝クラスの２着〜４着馬が既に３勝クラス、勝ち馬に至っては連勝でオープン入りし、年明けの京都金杯へ出走予定と、もはや２勝クラスのメンバーだったとはいい難い超ハイレベル戦だったことが分かりました。
　前走で負かした２着馬も勝ち上がっていますし、キャリア１戦、阪神ＪＦを抽選漏れでスライド出走してきた悪い先入観を持つことは、非常に危険です。
　一息入って約２カ月あいたこの中間は坂路のみでしたが、先週こそ１Ｆ１２秒９とやや時計がかかったとはいえ、力強さがアップした走りを見せた最終追いでは終始余裕の手応えから１Ｆ１２秒４で先着と確実に気配が上昇。
　騎乗する団野騎手が付きっきりで調教を付けている点も好感が持てますし、混戦ムードといえる今年の朝日杯ＦＳなら唯一の牝馬である当馬でも十分にツケ入る隙はあるハズです。