パドックで成長した姿を期待。

　二人引きながらもパドックでは終始、首を色々な方向へ振る仕草など若さ丸出しの周回。
　レースでも内へヨレながらのスタートだった上に道中は促しながらの追走。
　付けた着差も１馬身とインパクトとしては決して高いとは言えませんでしたが、２週後に行われたＯＰアイビーＳには勝ち時計こそ見劣ったとは言え１０００m通過では１秒１上回り、後半６Ｆからゴールまで一度もラップが落ちることはありませんでした。
　そして、そのアイビーＳとは同じラスト３Ｆ戦の決着だったとは言え、当馬の前走では１１秒８〜１１秒３〜１１秒０と加速幅では大きく上回っていました。
　キャリア１戦の馬はデータではＧＩ昇格後が３着１回のみと分が悪いですがスタートでのロスや、まだまだ気性面での成長が見込める点などを踏まえると、どちらのレースが中身が濃かったかは言うまでもないでしょう。
　今回は一息入れて２カ月以上の間隔があきましたが、今週の併せ馬こそ２勝クラスの馬にアオられる形になったとは言え、１秒４も追走してのモノでしたし新馬戦の１週前、当週のウッドがいずれも６Ｆ８４秒台〜５Ｆ６８秒台だったことを踏まえれば、時計的には大幅に負荷をかけられる調教ができたといえます。
　あとは実績面で上回るライバルの重賞好走馬組との差を詰める為にも、馬体を含めてパドックで大きく成長した姿をみせてくれる事を期待します。