幸運を生かす

アライバルは２歳時、のちのGI馬セリファスに迫ったことのある馬で、スプリングSでも見せ場十分の２着と早くから素質を表していた。しかし、そこから脚部不安に悩まされ、復帰はそれから１年以上もかかってしまった。前走時に栗田徹師から「ようやく状態が上がってきた」と聞いていたが、ここを使うにあたり年末に改めてうかがうと「体の張りがいいし毛艶も良い。脚元に不安がなく調整できていて量も乗り込めたし、このまま年明けに迎えれば」とトーンは高かった。そして今週になるのだが、やはり師は「近走では一番のデキ」と太鼓判を押していた。しかし、登録段階では除外が濃厚で、少なくとも登録馬の上位から３頭ヤメないと入らない計算だったが、当該週にも回避馬が出たため滑り込みでの出走となったのだ。この運を何とかモノにして、賞金加算といきたいところ。「もちろんオープンでもやれる能力はあると思っている。楽しみ」とまとめてくれた。やや外目の枠に入ったので、巧く立ち回れれば。