父譲りの○○○に期待

このレースは最近７年連続で、１・２番人気のいずれかが連対を確保しているものの、ヒモ狂いも含めて時に大荒れとなる波乱度の高い重賞。加えて、最近３年連続で前走二桁着順の馬が勝っているように、人気のあるなしにかかわらず大敗からの巻き返し例も多い。前走で評価を落とした馬を見直すのは、基本的な穴狙いのスタンスでもある。

◎はバースクライ。

初めて１２００ｍを使った４走前から一気の３連勝。特に２走前の３勝クラス勝ちは、今回と同じ中山でスタートで安目を売りながら直線で馬群から弾けて前を捉えた鮮やかな勝利だった。時計も同じ日のオープン特別を大きく上回る優秀さで、少なくとも同じ中山では重賞レベルの適性を示すもの。前走のシルクロードＳこそ、内有利の馬場で枠なりに外々を回らされて９着止まりだったが、着順ほど大きく負けたわけではなく、立ち回りひとつで何とかなった可能性もある。

今回は差し馬としては少し厳しい最内枠を引いてしまったが、前走で上手に立ち回れなかった鞍上が、父譲りの必殺技“イン差し”で突き抜けてくると見た。