今度こそ快挙達成を

今年もまた近年同様に雨の影響を受ける馬場となりそうだが、不良馬場で決着タイムも１分１１秒台だった昨年ほどの悪化はなさそうな雲行きだ。

◎はマッドクール。

昨秋のスプリンターズＳでは、重賞初勝利がＧIという快挙達成にハナ差届かずの２着だったが、過去３勝と得意にしている中京コースでの今回なら、着順を上げて何ら不思議はないだろう。

問題はスプリンターズＳ後の過程だが、見せ場すら作れなかった香港スプリントは初の海外遠征で馬体も大きく減らしていたものであり、本来の力を発揮できる状態ではなかったと見るべきだろう。以来のぶっつけとなることも、無理に前哨戦を使わなかった分、たっぷりと休養を取って疲労と馬体の回復に努めることができたという点ではプラスに考えていいはずだ。

少し時計がかかる馬場も、欧州配合のこの馬にとっては願ったり叶ったり。ロスのない立ち回りができる枠順もまた好都合で、今度こそ“重賞初勝利がＧI”の快挙を達成してくれると信じたい。