インパクト重視

有力馬が弥生賞とスプリングＳに集結して、そこでの結果からある程度の能力差が読み取れた一昔前とは違い、ステップレースが多岐に渡る昨今では、難解な一戦となる皐月賞。傑出馬が不在の今年もまた、近年に輪をかけて難しい。もちろん、次のダービーはこの皐月賞の結果がベースとなり、ある程度は整理できるのだが、そのベースとすべきレースを定められない状況では、何を頼りとするかによって、答えは大きく変わってくる。

こんな時、どうするか。私の場合は、あくまでもインパクト重視。時計などの数字による比較よりも、走りに感じた衝撃の度合いを、これまでも比較の基本としてきたつもりだ。そして、そこから導き出された答えが、◎レガレイラである。

ホープフルＳでの衝撃的な走りからは、少なくとも暮れの時点で、出走してくれば同じ舞台の皐月賞も勝てると感じたのは私だけではないだろう。そこから３ヶ月以上経過して、新たな候補もまた出現してきたわけだが、時間とともに薄れるはずのインパクトで上回る馬は、結局のところ出てこなかった、という結論である。