本当にご苦労さん

１月の小倉で、２歳時以来となる芝１２００ｍを使って連続２着と好走してきたニシノピウモッソ。当然、一息入れて福島あたりを目標にしてきたはずだが、まさかの中山１２００ダートへの参戦に、“ここでダートを試してみる”という厩舎コメントを真に受ける人もいないだろう。

デビューの地で鞭を置きたい、という突然の勝浦騎手の引退表明に、昨日も今日も多くの騎乗馬が集まったが、いずれも厩舎や馬主さんを見ると納得できる人脈ばかり。中でも、西山茂行さんは、土曜に２頭、そして日曜も３頭を用意する粋な計らいを見せ、当の勝浦騎手も土曜の２頭をともに２着に導き、それに応えてみせた。

ここは正真正銘のラスト騎乗。しかも、お手馬を用意されたとあっては、ダートがどうこうの話でもないだろう。個人的にも、いい意味で馬券でお世話になった勝浦騎手には、本当にご苦労さん、という思いで一杯だ。ただ、私ができることと言えば、ラスト騎乗で過剰人気になることを百も承知で馬券を買うことしかない。