香港マスター

マイル以下の距離ではレベルの高さが顕著な地元香港勢だが、中距離のカテゴリーではそこまで層は厚くない。今日の３鞍の中で、日本馬が勝つ可能性を考えれば、最も高いのはこのレースだろう。

とはいえ、立ちはだかるのは既に香港の歴史的名馬の資格を得て、レース３連覇をかけて臨むロマンチックオォリアーだ。目下ＧI３連勝中と、成績面での隙もないのだが、その勝利がいずれも僅差でのもの。圧倒的な力の違いを示して勝っていた時のイメージとはちょっと違う気がする。ここは○にとどめて、日の丸に期待したい。

◎はヒシイグアス。いまだＧIには手が届かないが、スーパーＧII中山記念を２勝の実績を考えても、中山の中距離で古馬ＧIがあれば勝っていても不思議のない馬だ。その中山とコース形態の似ているシャティンでは、これまで香港カップで２・３着と好走してきたが、ロマンチックウォリアーに屈した昨年暮れも着差はクビ差で力の差とは思えぬ走りだった。国内評価では上となる▲プログノーシスにも期待したいところだが、ことシャティン２０００ｍの舞台においては、ヒシイグアスの方が上と考えたい。