蓋を開けてみるまでは怖いが

正直、前走の競馬はまさかの展開だった。

スタートを出て二の脚も速く２番手からの追走は、取材をしていた自分だけでなく陣営や騎乗した丹内騎手も「全く想像していなかった展開」だったという。というのも、レース直前の金曜日にゲート練習を行っていたのだが、実戦より多少は早いが全く進んで行かないというのが自分と陣営の共通の認識だったからだ。

結果、バテずにそのまま粘り込みを図り、強かった勝ち馬以外は完封して２着好走。果たして今回も同じ競馬ができると信用していいものか、非常に迷ったが、担当の助手は「小倉に来てから気持ちが入っていることが影響しているのかもしれません。牧場から帰厩した時から雰囲気は良かったので、これがいい方に出ていると思いたいですね。この中間の気配もいいですし、再度スタートが五分なら勝ち負け」との言葉を信じて勝負。