この舞台が合う

着差以上の強さを感じさせる内容で桜花賞を制したステレンボッシュを中心に考えるのが妥当ではあるが、この距離への適性という意味で狙ってみたいのは◎タガノエルピーダだ。チューリップ賞は久々に加えて大外枠が影響して４着に敗れたが、特筆すべきはデビュー２戦目で挑んだ朝日杯ＦＳ。前半こそ道中は内目でロスなく脚をためていたが、勝負所からは外を選択。勝ちに行くレースをして先行勢の中では最先着の３着好走は高く評価ができるはずだ。ゴール前で脚が鈍りかけた所で４着馬ジューンテイク（京都新聞杯勝ち馬）が外から併せにくると、もうひと伸びして凌ぎ切った渋太さに今回オークスに出走する他の馬にはないスタミナと勝負根性が感じられた。折り合い面に心配がない点も当然、強みになるだろう。

チューリップ賞までは坂路のみで仕上げていた馬が、前走時から目標をオークスに切り替えるとＣＷ主体の調整に。期待通りに前走を勝利すると、今回は更に坂路を併用して週２本ペースで時計を出して負荷を上げてきた。状態面の上積みも大きく期待できるだけに一発の可能性は十分にあると判断した。