この舞台とこの鞍上で

折り合い面の課題が解消せず、３勝クラスでの足踏みが長かった◎クルゼイロドスルだが、ようやく勝ち上がって臨んだ前走のダービー卿ＣＴは、後方からでも力みながらの追走。加えて緩んだ馬場も気にした走りで、結果が能力とは到底思えない。

これまでキャリア10戦中、９戦までが芝のマイルを使われてきたが、唯一の例外が４走前、今回と同じ舞台の東京１８００ｍ。３勝クラスでのハナ差２着だったとはいえ、勝ったクロミナンスは、その後にＧIIで３→２着と好走を続けていることを思えば、やはり重賞級の能力に疑いの余地はない。前走からの継続騎乗となる津村騎手は、その４走前の手綱も取っており、御し方も心得ているはず。この馬の潜在能力を引き出して、秋には自身２つ目のタイトルを、なんてこともけっして非現実的な話ではない。