お任せ下さい日曜最終の蜘蛛の糸

◎ヤマカツパトリシアの前走は、直線残り１００ｍで抜け出す完全な勝ちパターンの競馬。ゴール前で勝ち馬の強襲に遭っての２着という結果は仕方のないものであり、牝馬限定戦でもかなりの評価を与えていい。

ただ、今回はそこからの連闘策。通常ならばそれ以上の内容を求めることはできない上に、勝ってクラスが上がるよりも現級で入着賞金を稼ぐ方が馬主孝行だったりするもの。“できれば勝ちたくない”という陣営の本音は、神代の昔からよく聞かされたものだ。

しかしながら、この先がない７歳牝馬。おまけに前走が半年ぶりでプラス２４キロの太目残りだったのなら、“状態がいいうちに何とかもうひとつ勝たせたい”という連闘策ではないか。新人リーディング争いのトップに立っている鞍上も、前走の悔しさを思い切りぶつける騎乗となるはずで、この糸に縋る手だ。