秋への飛躍へ

ピースワンデュックの前走は、初戦とは一転して逃げの手を打ったが、そのまま後続に影をも踏まさぬ走りで５馬身差の楽勝。デビュー前の調教では頭を上げたり前のめりになる走りで、跨っていたベテランの柴田善騎手も「難しい馬だねぇー」とこぼしていたほど。しかし、実戦では意外と？落ち着いて走り初戦も末脚を伸ばし連対を果たしていた。「一息入れたが、普段から落ち着きが出てきて折り合いもつくようになった」と、大竹師は精神面での成長を感じていた。「鞍上も距離は大丈夫と言っていたし、スタミナはあるからね。昨年はナイトインロンドンで菊花賞に挑戦したが、今年はこの馬で行けたらなぁ…」と秋を睨んでいた。父のグレーターロンドンは師が管理して、調整に苦労しながら中京記念をレコード勝ちした馬で思い入れもひとしおの一頭。産駒は少ないながらも重賞勝ち馬を出し、先のナイトインロンドンなど活躍馬も排出している。やはり師も産駒の活躍は嬉しいとのことで、勝って更に父の名を高めたい。