快進撃を止めるのは…

デビューから無傷の４連勝。快進撃を続けるヤマニンウルスが断然人気の様相だ。クラスが上がるごとに２着との着差は詰まってはいるものの、３勝クラス勝ちの前走も、手応えには十分な余裕を残していただけに、このまま重賞、どころかビッグタイトルまでノンストップで手にしても不思議はないという器。実際に、私もそう思っている。鞍上にも、自身初の函館リーディーングを目指すレジェンドが、１日捨てて駆け付けるのだから、ここで嫌う手はない。

しかし、６００キロに迫ろうかという超大型馬の半年ぶり。これまでも休み休み使ってきたとはいえ、重賞で相手のレベルも上がったハードルをクリアできるかと問われれば、人気ほどの自信は持てない。行きたい馬も揃っての厳しい流れも予想されるとあっては、快進撃のストッパーを探すのが、馬券的にも真っ当なアプローチではないか。

◎はハピとした。いまだ重賞は未勝利ながら、ダートで掲示板を外したのは不良馬場の高速ダートだった１回のみであり、パワーを要するダートであれば、まず崩れは考えにくい馬だ。しかも、末脚勝負型だった以前とは違い、自在性が出てペースに応じて流れに乗れるようになっている。そして、そういう競馬でも末の破壊力は一切衰えていないのが凄いところ。前を料理して先頭に立ったヤマニンウルスを目標に、ゴール前でキッチリ捉えるシーンを描いての大勝負としたが、ヤマニンが想像を超えた強さを発揮した際の保険として、通常は１着固定の３連単を２頭にした次第だ。