ロケットスタート

素質馬が数多く勝ち上がる３回東京開催を通して、一番の勝ちっぷりだったと言えるのがサトノカルナバル。今日のメンバーでも先々が最も楽しみな馬であることは言うまでもないのだが、そもそもここはそういう馬が勝つ性格のレースではない。素質の高さは認めても相手本線の評価にとどめておく。

◎はニシノラヴァンダとした。

デビュー戦でマークしたテン３ハロン３４秒１の数字は、１２００ｍを勝ち上がった組では最速タイだが、ロケットスタートを決めたあとは序盤に絡まれながら馬なりのままハナを譲らなかったもの。上がり３５秒２はそこまで目立たないものの、直線では後続を一気に突き放しての独走だったことを考えると、数字以上の評価を与えていいはずだ。４１０キロ台の小柄な牝馬で、パワーを要する馬場に不安があるとはいえ、荒れてきたとはいえ良馬場を保てそうなのは何よりの好材料。デビュー前から付きっ切りの鞍上もかなりの手応えを感じている様子で、待望の重賞初制覇に期待したい。