ここで来い！

まさに、どこからでも入れそうな大乱戦ムードだが、◎にはサンストックトンを抜擢しての大勝負とした。

昨年の夏に札幌で３勝クラスを勝ち上がってから、オープン・重賞ではなかなか結果を出せないでいるが、不得手の道悪や直線での不利など消化不良の競馬が続いていたことも確かだ。前走の巴賞は、それまで３戦オール連対だった北海道の洋芝巧者としての期待もかけられて人気の一角に推されたが、完全なスローの前残り決着では出番がなくて当然であり、むしろ後方からメンバー最速の上がりで脚を見せたのなら、ここに望みは繋ぐ走りだったように思える。

前哨戦ながら巴賞好走組がほとんど来ない一方で、巴賞で凡走してハンデを“貰った”伏兵馬の激走例は少なくないレース。１ハロンの距離延長によりもう少し流れに乗って運んだ上で、差しの利く展開になれば、今度こそ来る。そう信じることができるだけの力はある馬だ。