２度目のタイトル奪取へ

前走の大阪杯は惨敗を喫したが、返し馬でG１の独特な雰囲気にのまれパニック状態へと陥っていたリカンカプール。道中のリズムも悪く自身の力を出せずに終わったことは明らか。

５歳馬ながら、まだキャリア１１戦と馬は若く、成長を促しつつ大事に使われてきたことが徐々に形となり、今年緒戦の中山金杯で初重賞制覇。元々は京都新聞杯でHペースを正攻法の競馬で粘り４着に好走した実績があったことからも、ポテンシャルの高さは示していた。G３のハンデ戦とはいえ５８キロを背負わされたのを見た時は不安もよぎったが、まだ完成途上で良化の余地を多く残している当馬の可能性を信じてみたい。

今週の追い切りはウットチップで軽めの調整ながらいいフットワークを見せていたが、土曜日の朝に前日追いを行い直前に負荷を強めてきており、入念に調整。休養前の馬体より引き締まった体つきになっており、休み明けも態勢は整ったとみえる。

相手は混戦だが日経新春杯でブローザホーンと接戦を演じたサヴォーナ、陣営は辛口な評価だが追い切りの動きや馬体から前走時以上の印象があるマイネルクリソーラを厚めに、手広く押えたい。