程よく人気も落ちて

◎はニホンピロキーフとした。

昨年の夏を境に、一戦毎に成長を示し、３月の小倉で３勝クラスを卒業。そしてオープン初戦に選んだ２走前のマイラーズＣで堂々の３着と好走したが、上位２頭ともマイルＧIホースだったことを考えると、少なくともＧIIIは楽に勝てるだけの能力を示したと言える。

しかし、そういう意味でも期待された前走の鳴尾記念が、よもやのブービー負け。陣営からは“ちょっと敗因がわからない”という声も聞こえてきた一戦だったが、マイル戦を使ったあとの２０００ｍ戦で、なおかつ大外枠で前に壁を作れずに力んでしまったことは、明らかに敗因として重大なものだったろう。実際に５走前にも、内枠で出負けしたことで鞍上が出して行ったらガツンと掛かってしまって敗れたことがあり、折り合いが結果に響きやすいタイプなのだろう。

今回は距離が１ハロン短縮される上に、前で飛ばしたい馬もいるのなら、前走のようなこともないはずだ。そして何より、小倉コースは３戦３勝という巧者ぶり。前走の大敗で程よく人気が落ちるのも、買う側にとっては有難いことであり、勝負してみたい。