ダート替わりで！

◎エイシンコクスンに期待します。前走は勝負所で動くに動けないポジションで直線も前が壁になり、外に出してまともに追えたのは正味1ハロンだけでした。エンジンが掛かったところがゴールでスムーズなら3着はあったはずです。これまでの3戦でスピードも見せているので芝でも勝ち負けできる馬ですが、時季的に勝つことが必須なのでダートを選択してきたのかも知れません。

ディープ産駒の半姉スマイルカナは三冠馬デアリングタクトと同世代で桜花賞3着やフェアリーS、ターコイズSを制したのは記憶に新しいところです。ただ、母系はどちらかというとダート血統でフォティーナイナー系ディストーテッドユーモア産駒の母エイシンクルーディは中央のダート1400メートルで5勝、地方に移籍してからも重賞5勝を含む10勝をあげて長きに渡って活躍しました。モーリス産駒の半兄エイシンディーディもダートの1400メートルで2勝しています。父サトノダイヤモンドは期待ほど種牡馬として成功していませんが、先週終了時点で芝608戦56勝、ダート279戦21勝です。芝・ダート兼用といった趣でダート替りが悪く出る可能性はあまりなさそうです。

ダート替わりを狙うのは未勝利戦では有効な馬券の手段ですが、3つのポイントをクリアして過剰人気しなければ狙う価値はあると考えています。1.キックバックを嫌がる可能性があるので理想は外枠。2.オールダートなら馬が芝と勘違いして躓くリスクがあるが、芝スタートの方がいい。3.父系がダートあるいは芝・ダート兼用種牡馬、かつ母や兄姉がダートで勝利をあげている。今回は全ての項目を距離も含めて綺麗にクリアしています。馬券になるかならないかは神のみぞ知るですが、過剰人気しなければ買った方がいいと思います。