連勝も十分！

◎コートアリシアンに期待します。新馬戦は1分35秒1、上がり33秒3、ラスト5ハロンは57秒7でした。これをボンドガール、チェルヴィニア、コラソンビートで決まった昨年の２歳新馬戦で最もレベルの高かったレースと比較してみます。やや重で勝ち時計は1分34秒6、勝ち馬の上がり33秒0、ラスト5ハロン57秒5。さすがに見劣りますが、ゲートで後手を引いたことを考慮すると互角の評価をしてもいいくらいです。

今回のメンバーでマイル戦を勝って参戦してきた馬は他に４頭います。いずれも上がりは33秒台でしたが、ラスト5ハロンはジョリーレーヌ（60秒7）、シンフォーエバー（59秒0）、トータルクラリティ（59秒5）、プロクイレイア（59秒1）でした。ペースや馬場、競馬場も違うので優劣をつけるのは簡単ではないですが、コートアリシアンの数字がずば抜けているのは一目瞭然です。

テンションが少し高い馬のようなので今回もスタートや折り合いは課題になりそうですが、能力的に一枚上なので馬券の軸としては信頼して良さそうです。

○スターウェーブはやや重で1分22秒9、上がり33秒4、ラスト58秒5でしたが、これは昨年の勝ち馬アスコリピチェーノが新馬戦でマークした1分22秒8、上がり33秒3、ラスト5ハロン58秒4と比べても遜色ありません。前走が1400メートルは【2.2.0.40】で1600メートルの【8.3.5.33】に比べて馬券圏内率で大きな差がありますが、数字的に相手筆頭としていいレベルです。

これ以外にも素質がありそうな馬が何頭かいます。単穴として面白いのは小倉の1800メートルを11.9-11.9-11.4で勝ち上がったマジカルフェアリーです。1000メートル通過は63秒9の超スローでしたが、追えば追うだけ伸びるといった走りで新潟の長い直線はいかにも合いそうです。初戦で2馬身差の2着だったラヴァブルが土曜の中京1600メートルで勝ち上がっています。ジョリーレーヌは勝ち時計が遅いですが、ラスト3Ｆが12.2-11.4-10.9、トータルクラリティも11.8-11.4-10.9の加速ラップだった点は評価できます。

今年が種牡馬デビューのサートゥナーリアは初年度から200頭以上の繁殖牝馬を集めるなど生産界の期待も背負っていますが、コートアリシアンとマジカルフェアリーがどんな内容で走るのかにも注目したいと思います。