年度代表馬への道

今年の春のＧIは、JRAでのＧIは初勝利となった安田記念のロマンチックウォリアーを含めて、全てＧI初制覇の決着。秋の開幕戦スプリンターズＳもルガルが制したことにより、その流れは継続されたわけだが、こんな年は異例である。春にＧIを勝った馬が秋にもうひとつ勝てば、それだけで年度代表馬の可能性を引き寄せることになり、その行方もひじょうに興味深い。

◎ブローザホーンの岡田オーナーは、先日に行われた宝塚記念の優勝祝賀会で、暮れのグランプリも勝って年度代表馬を取らせたい、と語った。そこから逆算しての始動戦なら、キッチリと仕上げてはこないという見方もできるが、有馬を勝とうとする馬が格下相手に恥ずかしい競馬はできないはずだ。京都は、心房細動で中止となった昨年のこのレースを除けば４戦３勝、２着１回は春天というホームコース。先を見据えた仕上げでも勝てる舞台ではないか。