今年こそ！

アルクトスは昨年に続いての参戦だが、その昨年はハナを叩いたワイドファラオに掛かり気味に競り合っていき、１０００メートル５８秒７のハイペースを演出してしまい９着に敗れた。現に１〜４着馬は差し、追い込みでのもので、あれでは仕方ない結果だった。今年はそこから交流GI勝ちのタイトルを引っ下げ、中央GI制覇を目論む。メンバーを見渡すと、近年ダート界を引っ張ってきたゴールドドリームが引退し、昨年勝ち馬のモズアスコットも引退。クリソベリルは故障を発症し、昨年のチャンピオンズC勝ち馬のチュウワウィザードはサウジアラビアに遠征中と、強豪馬が揃って不在なのだ。また、栗田徹師が「年齢を重ね馬がシッカリしてきた」と話すように、昨年と違い今年は根岸Sをステップレースに使えるくらいに体質が強化された。根岸Sは、５９キロを背負っていた上に「次に繋がる仕上げ」（栗田徹師）で、しかも直線では内々の狭いところに入り窮屈な競馬を強いられた。エンジンを踏み遅れたにもかかわらずコンマ２秒差の４着なら、内容は上々といっていい。「気合いも乗って、ひと叩きして確実に良くなった」と上積みは間違いなく、昨年のフェブラリーSを除けば４戦４勝のマイル戦になるのも大歓迎。スムーズに、落ち着いた競馬ができれば勝てるハズだ。