勝負付けはまだ済んでいない

実績的に無敗で三冠に挑むデアリングタクトが抜けているのは火を見るより明らかだが、能力的にはどうなのか。各馬のこれまでの戦いの結果が全て実力に見合ったものであるならば、能力もまた抜けていることになるが、まだ本領発揮に至っていない馬がいるのであれば、話は違ってくる。

そう感じさせるのが、◎ミヤマザクラだ。実質的には逃げ切りの形で勝ったクイーンＣが、この馬のストロングポイントを表現したレースだと言えるが、その後の桜花賞とオークスでは脚をためて差すイメージで立ち回って、今一つの結果。その２戦で勝負付けが済んだと評価するのは早計ではないだろうか。正攻法にはもってこいの最内枠を引いて能力全開なら、との期待をかけたい。