変り身を見込んで

夏を越しての上がり馬もいるが、春のクラシック戦線を経て秋緒戦で成長を示した馬をチョイスしたい。本命はショウナンラプンタ。

日本ダービーまでは、前半から行きたがる面が強く道中の折り合いに苦労して真っすぐに走れない部分もあるなど若さが非常に目立っていたが、前哨戦となった神戸新聞杯では、これまでとはまるで異なった姿を見せた。

道中で頭を上げて行きたがることもなく、ラチ沿いにつけて馬群の中でしっかりと折り合えたのは、精神面の成長が大きいと見られる。メイショウタバルが引き離して逃げたことで差し馬には難しい展開だったが、その中にあって４角～直線入り口で追い出しを待たされながら３着に食い込んできたのは能力を示すには申し分ない競馬だった。

３０００ｍはどの馬にも未知な条件だが、前走で見せた成長した姿をこの舞台でも生かせれば上位進出の可能性は十分にあると見て、本命に推す。

相手はセントライト記念で圧巻の走りを見せたアーバンシック、穴馬にはビザンチンドリーム。神戸新聞杯は展開もあり末脚不発も、今年２月のきさらぎ賞で見せた大外から直線だけでまとめて差し切った爆発力を同じ京都の舞台で再現できれば、番狂わせの演出も大いにあると見る。