思い出の２０１２

母エバーローズは直線競馬で３戦３勝。同時期の開催内でアイビスSDより速い５４秒０で走ったこともある超快速馬。残念ながら千直を３連勝した後に走ることはなかったが、その遺伝子は◎マイヨアポアにしっかり受け継がれている。見た目の実績こそ３、１、９、６、17着と母には及ばないが、３走前と前走に関しては馬群を捌けず不完全燃焼だったし、２走前に関しては騎手を探している段階から急仕上げを陣営が公言していたほど体調が整っていなかった。実際、４９４キロはデビュー以来で最高馬体重で、そんな中でも０、４秒差６着ならば、適性の部分で疑いの余地はないだろう。更に言うと、初めての直線競馬で３着した際こそ二桁の１１番枠だったが、それ以降の馬番は５、７、９、８と何とも微妙な馬番。楽にハナを切るような脚質でもない◎マイヨアポアとしては、最序盤に一歩引かされるのが決定してしまうのはかなり痛かっただろう。そう思うと、今回１７番枠が引けたのは相当に大きい。ハナを切るようなことはないだろうが、この枠なら互角のスタートさえ切れれば２列目も目指せるし、一番外のカフジテトラゴンが速い馬であるのも非常に良い並び。これなら労せず外ラチを頼る形が取れるし、脚もギンギンに溜められるとみた。懐かしの母の快走を思い出しつつ、是非とも頭で勝負してみたい