未知ながら魅力十分

前身のジャパンカップダート時代を含めてレース連覇を達成したのは、阪神で施行されていた時のトランセンドただ１頭。挑むケースが多いにもかかわらず連覇を拒むレースの性格は、重要視しなければならない。それでもレモンポップが例外かどうか。一番の興味はそこだ。

内の２番枠は、先行馬にとってけっして悪い枠順ではないと思うが、行ったら行ったでけっして楽に逃がしてもらえるメンバー構成ではなく、控えたら控えたで思わぬポジションでの競馬を強いられるリスクもある。ハナ、もしくは以前のような２、３番手の競馬を望むのなら、けっして楽な展開にはならないはずだ。落ち着いた流れで誰も首に鈴を付けに来なかった昨年は逃げ切ったものの、本質的に１８００ｍは長い可能性もある馬。易々と有終の美を飾れるほど、ヤワな相手ではない。

◎にはガイアフォースを抜擢した。

ダートは２月のフェブラリーＳで２着という実績しかないが、東京１６００は芝スタートで流れに乗れば芝馬でも足りる舞台でもあり、オールダートの今回は未知の部分も大きい。ただ、結構不利に思われがちな大外枠は、自分のリズムで走れるという点ではプラスに働くはずである。激流まであると展開を予想するなら、なおさらだろう。１週前の坂路でのパワフルな動きから、仕上りもダート適性も相当なレベルと判断できるだけに、ダート２戦目で一気に頂点を極めることも可能とみた。