盲信

ここに至るまでの前哨戦的な競馬で最もインパクトがあったのは阪急杯の◎カンチェンジュンガ。他馬が止まって見えたとは月並みな表現だが、カンチェンジュンガの阪急杯は正にそんな鬼脚だった。競馬としては後方一気のいつもの自分の競馬に徹した訳だが、逃げたアサカラキングの絶妙なペースもあって流れとしては決してハマっている訳ではなく、その中で併せる相手もなく１頭のみで馬場のど真ん中を突き抜けたインパクトは相当なものがあった。距離と問わず、自身に持ち時計がない点がG１レベルでは弱味ともなるが、週中に降雨があっての最終日の馬場で、金曜発表で不良の発表なら大きな減点とはならないはず。最終追いでは４９秒台の併せ馬を消化して前走時より一段ギアを上げての本番仕様の調整過程ならデキに関しても強調して良さそう。前哨戦で一番のインパクトを盲信してみたい。