歴史的な名馬へ

◎クロワデュノール。

東スポ杯２歳SもホープフルSも着差以上の強さであったが為に、時計的な評価は高くない。
この馬のポテンシャルの高さを如実に現わしているのが、実は新馬戦なのだ。

１分46秒７の勝ち時計は、坂のあるコースに限ると史上最速。
注目は後半1000メートルの57秒３。
しかも、すべて11秒台のラップを並べてのモノだけに、恐れ入谷の鬼子母神だ。

以前にも書いたが、２歳戦の坂がある芝1800、2000において後半1000メートルを57秒台で上がり最速で制した馬の翌年は輝かしいものになっている。
逃げ切りではない事や、12秒台後半のラップを含まない事を付け加えると、盤石だ。

過去に該当する馬は６頭しかいない。
04年ディープインパクト、17年ワグネリアンの新馬戦。19年コントレイルの東スポ杯。
21年ジオグリフの新馬戦、アスクビクターモアの未勝利戦、イクイノックスの東スポ杯。

すべての馬が翌年のG１を勝っている。

◎クロワデュノールも名馬になる第一歩として凡走は許されない。