前走を高く評価、大きな上積みも…

◎ヴィンセンシオは弥生賞で先行・好位勢が８着以下に沈む流れの中を逃げて２着に好走。初めてハナを切るレースになった事や、勝負所でマクられる厳しい展開だった事を考えると、負けて強しの内容だったと言えるだろう。少なくとも奇襲に近い戦法でホープフルＳ３着、弥生賞を勝ったファウストラーゼンよりは上の評価ができるはずだ。その前走は２戦続けての大幅な馬体増が示す通りに明らかに先を見据えた仕上げ。初めて間隔を詰めて使う事による上積みも大きく期待できる状態だ。レコード勝ちとなった２走前を叩き合いで制し、ゴール前で差し返そうとした前走内容を合わせて考えても、馬体を併せて渋太く、混戦向きの勝負根性も備えている。速い時計の決着になった場合に対応できる点も高く評価したい。Ｇ１のここでも上位を争える可能性は十分にあると判断した。