こちらも怪物

個人的に、クロワデュノール以上とも言える衝撃を受けたのが◎キングスコールが勝った新馬戦。一時はパドックで放馬するアクシデントがありながら、力任せの競馬で２着以下をぶっ千切るワンサイドゲーム。走破時計はソダシが持っていたレコードを０、４秒更新し、その千切った２着テリオスララが暮れの阪神JFで３着に好走したことを思うとレースの質が後に証明された。以降は出走回避など思うような臨戦は叶わず、間に合わせで使った前走のスプリングSは個人的な見立てでは良くて７分あるかどうかのデキ。それでも出遅れを早めに捲ってそう離されない３着に踏ん張った辺りはこの馬のポテンシャルの高さであり、激しい気性を思えば、本番前に輸送と中山を経験できた点は大きな財産となるだろう。順調に使える今回の上積みは当然ながら計り知れず。無敗の怪物退治は同レベルの怪物に任せるのが最も手っ取り早い策だ。