外連味なく

どの程度の降雨になるかは気になるが、例えどれだけ降ろうとも◎メイショウタバルがやることは逃げの一手。ホームストレッチがタップリの阪神２２００ｍでこの組み合わせならハナを取るのに苦労することはないだろうし、１頭で行き切ってからは自分との戦いに打ち勝てるかのみだろう。とにかく強かった毎日杯は阪神芝１８００に舞台が替った２００７年以降で歴代３位タイの好タイムで、最速のアルアインは皐月賞馬、３位タイの時計で走ったのはあのディープスカイで、キズナより０、２秒速い。自ら逃げて走破したことを考えれば潜在的な能力に疑いの余地はないし、ようはこの馬自身が自分の力を存分には切る状況なら、今回の相手でも十分に勝負になって良いはずである。

宝塚記念はその毎日杯以来の阪神コースでの競馬。しかも雨の予報で馬場状態も当時と同じく道悪になる想定であれば、注目してみるタイミングとしては最適と言えるだろう。

武豊騎手がどういうラップ刻むか楽しみだが、できるならば外連味なく、後続に『付いて行ったらバテちゃう』と思わせるくらいの逃げが見たい。