期待を込めて…

先週の桜花賞に続き、今週の皐月賞でも有力馬を担当しているので紙面に載せきれなかった話や見解を述べたいと思う。
まず本命に推したエフフォーリアは、２戦目の百日草特別を勝ったあと、朝日杯FSやホープフルSには向かわず年明けの共同通信杯まで待った。このあたりのことを鹿戸雄師に聞くと「まだ体質が強くなくて、続けて使うより間をあけたほうがより良いパフォーマンスを発揮できるから」とハッキリ。それでも、３か月ぶりだった前走時は「牧場から帰ってきたら思ったより馬体重も増えていて、１週前まではまだ余裕のある造り。当該週に追って丁度よくなった感じだった」とのことだったが、今回については「前走時より間があいていないし体重もそう増えていなかったから、調整のしやすさで言えば明らかに今回のほうがやりやすかったよ」と話していた。また「緩さが抜けてきてだいぶ丈夫になってきた。体質強化されたね」と状態面は文句なしとのことだった。横山武騎手が惚れ込む好素材で、２走前は初の左回りや瞬発力勝負に対応し、前走も余力十分に抜け出してきた。「とにかくレースセンスがいいね。札幌の走りから中山でも心配はないと思うし、楽しみにしている」と師は力を込めていた。無敗で皐月賞制覇へ視界は良好。

タイトルホルダーは、前走の当該週である３月２日の火曜日に軽い腹痛を起こし、水曜日の最終追いを木曜日に変えていたが、何の問題もなくレースでは逃げ切りで勝利を収めた。確かに前走は１０００メートル通過が６２秒６とスローのマイペースに持ち込めたことが大きかったが、栗田徹師は「ほかに行く馬がいるようなら無理に争う必要はないし、番手でも競馬はできる」と。人気面でもまだフロック視されているが、調整面の順調度でいえば今回のほうが上で上積みも大きそうだ。後続が侮ってくれるようなら残り目があってもいい。