黒く塗れ

今年の春は東西を通じてとんでもない雨が降っての極悪馬場となったケースが再三あった。その中の一日、３月１３日の中山競馬は、芝１８００ｍの重賞・中山牝馬Ｓが１分５４秒８の決着タイムで、同じ距離のダートの２勝クラスがそれより３秒速い１分５１秒８。とんでもない馬場だったことがよくわかる数字だ。こういう状況では芝でもダートでもフルに力を発揮できない馬が続出して当然であり、今回のような普通の良馬場においては全くの参考外と考えていい。予想・馬券を検討する際も、そういう日の成績欄を黒く塗りつぶしてみた方がいいのだ。

その作業を行なうと、どう考えても◎がズラリと並ぶ断然人気になっておかしくないのがセイヴァリアントだろう。同じレースでコンマ８秒も先着を許した馬がいても、それは黒く塗りつぶされる。ここは人気を落とす形となっても不動の軸と見ていいだろう。